歯と歯茎の間には、プラークと呼ばれる歯垢がたまりやすく、きちんと除去しないと歯茎に炎症を引き起こし、歯茎が腫れたり出血をしたりします。
歯周病とは、歯の周りの組織に炎症が起こっている状態です。
炎症が歯肉だけに留まっている状態を「歯肉炎」といい、炎症が歯槽骨や歯根膜にまで広がっている状態を「歯周炎(歯槽膿漏)」といいます。
歯周病の特徴は、痛みがなく静かに進行していくことです。
歯茎に炎症が起き、歯との間「歯周ポケット」が深くなっていくと、腫れたり、グラグラしたり、ものが噛めなくなり、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は、多くの大人がかかっている病気ですが、子供も歯周病にかかります。
子供の場合、多くが歯肉炎ですが、深刻でない子供の歯周病もそのままにしておくと大人になってから歯を失う原因となる歯周病へ移行してしまう可能性があります。
近年、歯周病は大切な歯を奪ってしまうだけでなく、全身疾患とも深い関わりがあることがわかってきました。
歯周病菌が肺や血液を通じて全身をめぐり、糖尿病や生活習慣病などさまざまなトラブルを引き起こすことがあります。
このように、歯周病は口だけでなく、全身の健康の面からも、早期発見や予防が大切とされています。